まずはトイプードルの特徴をつかむこと!

プードルはふんわりとした被毛と、すらっと伸びた足、そして何とも可愛い目が特徴的で、最近では従来のプードルカットよりも、ベアカットを初めとした様々なカットで親しまれています。街中で見かけるプードルのヘアスタイルは本当におしゃれそのものです。最近では書店でヘアカタログも販売されているので、トイプードルが大好きな飼い主さんにとっては楽しみの一つだと思います。

プードルには他にもスタンダードプードルやミニチュアプードルもいますが、トイプードルはサイズも小さく飼いやすいことが人気の一つの理由でしょう。そして毛が抜け落ちないので、アレルギー体質の人でも飼うことができることも多いようです。運動は好きなので犬も喜んでお散歩に出かけるでしょうが、毎日行く必要はないこともありません。これらの特徴は、室内飼育が多い日本にはとても適した犬種であるといえます。

一般的にプードルの性格は賢く、飼い主の言うことをよく聞きます。そしてプライドが高く、特にトイプードルは自立心が強く、訓練などにも向いていると言われています。現に、サーカスなどでもその芸達者な姿を披露していました。でも、中には見知らぬ人に対しては神経質になったり、警戒して吠える癖がある犬もいます。

プードルを飼う上で必要なこと・注意すべきこと

トリミング

プードルを飼う上で必要なのは、何と言っても月に1回程度のトリミングです。
プードルの特徴でもあるふんわりとした被毛は基本的に抜け落ちず、伸びていく特徴を持っています。その分被毛のケアは重要で、伸びたまま放置しておくと毛同士が絡まって毛玉ができてしまいます。毛玉が出来れば、皮膚が引っ張られて痛がることもあり、皮膚炎になることもあります。皮膚自身の血行も悪くなる上、もし毛が絡まって毛玉になった部分がほどけないと、バリカンで短くカットするしかなくなってしまうことも多いです。その他、目に伸びた毛がかかって目に刺激になり結膜炎などを起こすこともあります。このような理由で、適切にブラシ・シャンプー・カットなどのケアをすることはとても重要なのです。
慣れている飼い主さんはご自分でカットを含めこれらのケアをする方もいらっしゃいますが、実際のところ難しいと思うので、ご家庭ではブラッシングは最低限していただくことをおすすめします。適度に家庭でもブラッシングをしてあげることは、犬とのコミュニケーションの時間としてもとてもよいでしょう。目安としては2日に1回程度の頻度がいいでしょう。でもブラシをかけすぎることによって、皮膚炎を起こす原因にもなりかねませんので、優しくしてあげることが大事です。ホームセンターでも販売されている、市販のラバーブラシは当たっても痛くないのでおすすめです。(金属素材のスリッカーは、皮膚を傷付ける可能性も大きいので慣れていない場合は避けた方が良いかと思います。) トリミングに出した際に、メニューの一環でブラッシング、シャンプー、カット、爪切り、肛門嚢腺絞りをしてもらうことが多いです。定期的にトリミングサロンにこれらのケアを依頼する場合は、飼い主さんがすることもないですが、フローリングを歩く際にカツカツ爪の音がしたら爪切りのサイン、犬がお尻を丸めて地面に擦りつけるような行動があったら肛門嚢腺絞りのサインです。こまめにチェックをしましょう。
また、フローリングで滑っていないか、ということも重要です。肉球の間の毛が伸びていると、滑り止めとしての役割が発揮されず、滑りやすくなります。これを放置しておくと、膝の関節や腰の病気に発展してしまうこともりあります。トリミングまでいく必用がなくとも、肉球の間の毛が伸びていたら、動物病院やサロンで、もし可能であればお家で、きれいにカットしてあげましょう。前述の爪切り、肛門嚢腺絞りも同様です。

しっかりと遊んであげる

ケア以外の生活面では、プードルは人と触れ合うことを好むので、飼い主さんがしっかりと遊んであげることが大切です。散歩に行かなくても大丈夫なので、その分をしっかりと運動して発散させてあげましょう。では次に、飼い主さんは誰しも気になるお食事について書いていきます。

食事は何を与えたらよいのでしょうか

ドライフード?缶詰?

基本的にはドライフードでも缶詰でも問題はないと思いますが、重要なことは、総合栄養食を選んで与えること、そして適切な量、回数を守って与えることです。総合栄養食は犬の主食として与えることができる、(水とドッグフードのみを与えた場合でも)それぞれの成長段階でバランスのとれた食事、という定義です。今はとてもたくさんの食事が販売されているので、中には栄養バランスが心配なものもあるかもしれません。この総合栄養食とうのは必ずパッケージに記載がありますので、チェックすることをおすすめします。海外の大手メーカーからプードル専用の食事も販売されているので、こちらも栄養バランスは良いかもしれません。

添加物は?

どちらにしても、市販の製品には添加物が含まれていて心配という飼い主さんも多いと思います。そこで手作り食を検討される方も多くいらっしゃいますが、犬の栄養バランスは人間とは大きくことなるので、長期的に与えているとミネラルが不足して皮膚病になってしまったり、腎臓を悪くしてしまったりすることもあります。しっかりと栄養学を勉強された上で、手作り食を実施する上では問題がないとおもいますので、専門家の指導のもと行いましょう。
ではこれらの不安材料を解消するにはどうしたらいいのだろう、という飼い主さんの声から、最近では国産の完全無添加の食事も販売されているので、一度手にとってみてもいいでしょう。

適正量・回数を守る

犬にとっての適正量をしっかりと守ることは重要です。プードルは一般的に食欲旺盛というわけではありませんが、小さいので量によって体重が簡単に増減します。犬の体型を見ながら、適正な体重を保つよう調整することが健康への近道です。そして回数は子犬の時期を過ぎれば1日2回で問題ありません。ドライフードの場合、子犬にはふやかして与えることが多いですが、歯も成長するので徐々にふやかす時間を減らしながら、徐々にドライフードに置き換えていきましょう。そのままのフードを食べることで、歯に刺激にもなって、乳歯から永久歯への生え換わりが進むといわれています。

トイプードルがかかりやすい病気

ではトイプードルがかかりやすい病気にはどのようなものがあるでしょうか。

膝蓋骨脱臼

膝のお皿の骨が外れる病気です。人間で考えると信じられないようなことですが、トイプードルには生まれつき外れやすい構造の犬も多くいます。でも生まれてから、日常的にフローリングで滑っていたりすると外れるようになることもあります。
症状によっても異なりますが、痛がって足をあげたり、スキップのような歩き方をしたりすることで飼い主さんが気づくことが多いです。獣医師の診断を受けて治療方針を決めますが、完全に治すには手術をするしかありません。
ペットショップのケージの横にある先天性の病気の欄に、この病気の欄が一般的にはあるので確認をしましょう。獣医師による触診でも診断ができますので、健康診断の時に診てもらいましょう。そして、今、脱臼がなくても家の中にカーペットを敷くなどして滑らないよう気をつけましょう。太ることや肉球の間に毛が生えていることもこのリスクを増加させます。

外耳炎

外耳炎は犬全般で比較的多い病気ですが、トイプードルはその中でも頻度が多いようです。垂れ耳であることや耳の中にも毛がびっしり生えていたりすることもあってか、何らかの原因で細菌やカビが繁殖し外耳炎を起こすことがあります。耳を痒がったり、頭を振ったりする症状があります。耳を見てみると赤く腫れていたり、耳垢が茶色かったり、とても臭くなりますので、一度耳を覗いてみましょう。そして動物病院を受診し、適切な治療を行ってもらうと、何度かの通院で良化すると思われます。でも、もともとアレルギー体質の犬や少し脂っぽい皮膚の犬は何度もぶり返してしまうことが多いです。きっとこれらの体質の犬は、体の他の部分の皮膚にもトラブルを抱えていると思うので、獣医師に相談に乗ってもらい、付き合っていきましょう。基本的に予防法はないので、こじらせないよう早期に発見することが大事です。
そして、綿棒での耳のお掃除は炎症を起こしたり、耳垢を奥に押し込む可能性もあるので絶対にやめましょう。

てんかん

トイプードルには特発性てんかんという病気も比較的多いです。この病気は突然何らかの理由でてんかん発作が起こる病気です。予防法はありません。ばたっと倒れ、手足をがくがくさせたり、つっぱるようなこともあります。発作自体は数秒から数分でおさまりますが、この状態が次にいつ出るかわからないのがこの病気の怖いところです。もちろん精密検査をした上で、この病気と診断されたら薬を飲んで治療が必要です。もし犬に発作が起こったら、その動画を撮影して獣医師に見せると判断材料になるでしょう。早急に動物病院を受診しましょう。

白内障

白内障は目のレンズの部分が白く濁る病気です。加齢によって白内障が出ることもありますが、これに加えて、トイプードルには若齢から発症する場合と遺伝的な原因のものがあると言われています。犬の白内障はわかりにくく、飼い主さんが気づいた時には目が真白になっていることが多いです。目が外科的に手術を行う病院もありますが、まだ数は少ないです。また検査で早期に発見することができれば病気の進行を遅らせる目薬があります。白内障に気づくためには目をこまめにチェックする他、何か異変があったら検査を受けましょう。

歯周病

トイプードルに限らず犬の大半が抱えている病気で、歯についた歯石の中で細菌ば繁殖して炎症をおこすのが歯周病です。歯周病と聞くとあまり怖くないかもしれませんが、口臭がするだけでなく、犬がご飯を食べている時に痛がって食欲が落ちたり、口をとても気にしたり、目が充血したり、目の下のあたりの皮膚から膿が出てくるなどの症状が出ることもあります。このような症状が出るときには歯の根元の骨が溶けている可能性が大きいです。心臓病や、腎臓病の原因になってしまうこともあるので、たかが歯周病とは思わずに、毎日の歯磨きで予防しましょう。歯石が目に見えて付いている場合は、全身麻酔をかけて歯の掃除をすることも検討しましょう。

最後に

初めにも書いたようにトイプードルはとても利口で聡明な犬種です。子犬で家にお迎えした場合は、小さい頃からしつけを頑張りましょう。しつけというのは決して『犬を叱る』ことではありません。『噛むのはいけないこと』『むやみやたらに人に吠えないこと』という当たり前なことを教えてあげることです。初めはとても苦労されると思いますが、ご家族の一員になったら、その家族という群れの中で生きていかなくてはなりません。飼い主さんとの間にしっかりと主従関係を持ち、犬も『飼い主さんが自分の主人だと理解すること』はとても重要です。飼い主さんが本当の意味で犬の主人にならないと、犬は何か気に入らないことがあったら飼い主さんを噛むかもしれません。
ご家族の一員として犬を迎え入れた際には、これを犬に理解してもらうことで生活が全く違ってくるでしょう。嫌なことをされても、噛むのはいけないと分かっていて我慢できれば、病気の時でもしっかりとケアすることができます。しつけは飼い主さんのためだけでなく、犬のためと思ってください。
しつけの方法はかかりつけの獣医さんに相談に乗ってもらったり、しつけ教室に通うなどして、根気強く行っていきましょう。きっとしっかりとしつけを行えば、理想的なペットになってくれるはずです。

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